プライバシーとは?個人情報との違いは?
プライバシーとは「みだりに私生活を公開されないという法的保障・権利」のことです。私生活というのは、仕事や学校など社会に出ている姿じゃない部分、つまり「完全オフ」の状態のことです。私たちは、それらを見せない権利を持っているということです。それに対して、個人情報というのは「生存している個人の情報で、氏名や生年月日などによって特定の個人を識別できるもの」のことを言います。つまり、情報を組み合わせることで「この人だ!」と特定できるような状態のものが個人情報です。この2つは厳密には意味が違いますが、大いに関連しあっています。例えば、気になる人の私生活を知りたいと思っても、何も知らなければ実行に移せません。その人の最寄り駅や住んでいる場所などの情報が必要になりますよね。これは”個人情報”ですが、保護することによって”プライバシー”を守ることに繋がっていくのです。
プライバシー侵害とは?
「個人情報を保護することがプライバシーを守る」とお話ししましたが、それではどのような情報が漏れるとプライバシーの侵害になってしまうのでしょうか。裁判の判例によると、前科や病気を公開されたときや、手紙などを公開されたときにプライバシーの侵害と認められています。また、本の購入履歴、講演会・政治活動への参加履歴なども公開された場合には侵害と認められています。本や政治は、個人の思想と強く結びついているものですので注意が必要です。世間話程度に「どんな本を読んでいるの?」と聞いてしまうことはありませんか。相手が気にしない人ならよいのですが、教えたくないのにしつこく聞こうとするとプライバシーの侵害となることがあります。
不要になった書類の処分に役立つシュレッダー。書類を細かく裁断することにより、機密情報の流出を防止することができます。